ノールックパス

それにしても先日のインテルボローニャ戦では、かつてのバルサが見せていたサイド攻撃を彷彿させる切り崩しかたでボローニャを叩きのめしていたな、とたまにはサッカーの話でもしたくらいにして。でも、あれだね、アドリアーノは何人に囲まれても平気だし、マルティンスは一瞬でDFを抜き去るし、レコーバは世界最高峰の左足だし、キリ・ゴンサーレスは顔が怖いし、スタンコビッチって「このスタンコビッチめ!」みたいな女性を罵倒するのに使えそうな名前だし、もうそんな話。
それに引き換え如月はといえば、だめだめである。もう駄目の見本市。蚤の市。フリーマーケット。しかも売れない感じ。うわ〜だめだめだなぁ、何つって道行く人が脇目をくれるものの、なんとか正当化せねばならぬってんで、ここは尾崎豊の悲壮感でも見習うかと思い、伏目がちで、シャツの釦を上から二つまで外してみる。いや尾崎は三つ目まで外していたっけな。いや、そもそもボタンを外しているのはジャンボ尾崎じゃないか。ジャンボ尾崎は悲壮感なんてないぞ。そんなことを暫し思案していると、やっぱアイツだめだめだななんて若いカップルの話し声。
オレはいつしか、夜に、彼らがラブホテルに時化こむ算段の、その一作業工程に組み込まれている。
役に立ててt嬉しいよ。ありがとう。でも死ね。醜い奴らは死ね。肺に蓮でも咲かせるがいい。
・・・・と思っていたのが今週頭の話。でも、昨日はなんかいい事があって、オレは気を持ち直した。最高の気分である。だからイェンスよ。スウェーデンじゃ最高ってなんて言うんだっけね。こんなに気分が良くなるならメモを取るくらいしてもよかった。
オレを駄目だなんて笑うカップルがいたら、オレはそいつらを殴り、そして言うんだ。ジョークって。