小倉優子ばりにかわいかった

metaku2004-05-20

今では見る影もないですけど、ボクは中高の頃、女の子みたいな顔だったんですよ。それこそ中学の時なんて、同級生の女の子に「キミかわいくない?」とお姉さんっぽく言われたのを始め、上級生にもすれ違い様に「かわいい」と囁かれ、同級生(男)には部屋で襲われ、高校の時はロリ好きそうな医者(男)にパンツのなかに手を入れられ、18の時は年上の女に犯されそうになった。あと、小学校低学年の時には近所のお姉さんに路地裏に連れ込まれた事もありました。ちなみに全部実話です。
でも、かわいらしさって種類があるじゃないですか、「この携帯かわいい〜」ってのと、かわいらしくて思わず職務中にパンツの中に手を忍ばすのとは意味違うじゃん。猫や犬やピカチューはかわいいけれど、猫や犬やピカチューを犯してえ、とは誰も思わないわけですよ。という事はね、当時のボクというのはかわいらしさの影から性的なフェロモンがひょいと発芽していたのです。いたのであります。まさに悪魔の子。娼婦の娘。魔性のチャイルド。それがオレだった。(いやわかんないけど)
もうなんつーのかな、四国のとある町の海を見下ろす崖に、フランク・ロイドライトが非公式に設計した西洋館があって、ボクはそこの子供なんだけど、体が弱くて学校にも行かず、外にも出して貰えない、そんなボクは篭の中のカナリアにシンパシーを覚える。なぜならボクは愛されているようで、実はガラスケースに閉じ込められているだけなんだ。でも、お生憎様。ガラスケースの人形は触りたくても触れないよ。そう言い残してボクは崖に飛び込む。そういう筋書きが昔のボクには良く似合った。
それがいまではどうだい。無精ひげの疲れた男。それがボクなのです。ト書きならば、ここで無精ひげの疲れた男登場って場面。これぞ正にデウス・エクス・マキナ。大どんでん返し。