怪人ホッチKISS!

metaku2004-04-15

さあて爪でも切るかなと思い、ゴミバコの前で前屈姿勢になったものの、指先にあてがったのがホチキスであることに気がついたとき、如月は思わず「ヒイィィ!」と奇声を上げて仰け反った。だ、誰かがボクが瞬きするほんの一瞬の間に爪切りとホチキスをすり替えた!?いや違う。そうじゃない。始めからホチキスを手にしていたっぽい。で、それを手に持っていく様はさぞかし間抜けの世界ランキングにチャートインか、アルツハイマー的であっただろうと思う。
そうなると、己のマヌケさに憂鬱な気分は拍車がかかり、この際ホチキスなのかホッチキスなのか、正確なところはどっちなのかなんてもういいやって思えてくる。オセロとリバーシーって同じゲームじゃんとか、前回のヘヴンで誰もいない時間にスズキさんがかけていた、「にゃあ!にゃあ!」と猫による掛け声が規則的に挿入されるあの脱力系の曲は一体なんだとかどうでもいい。もしかしてマルシアは戸籍上「大鶴マルシア」なのか?とか、めぞん一刻の五代君は実在すればもう40歳だなとか、どうでもいい。
所詮、手にホチキスをあてがった如月からすれば、そんなことは些細だ。オレオレ詐欺かヤルヤル詐欺かそんな論争小事である。如月の愚行を正当化するには、そのまま針を指に刺し、指ピアスと言い張りってから滴り落ちる鮮血を「血ィうめえ〜」とペロペロ舐め、あとは周囲にいる人々にホチキスで襲い掛かるしかない。
もう怪人ホチキッスですわ。自分それでいいっス。