絶え間ない甘いイリュージョン

他の人のサイトを観ているとみんな音楽が好きなんだなってつくづく思う。この音楽が好きというのを言葉にできる才能に恵まれているというか、単純に憧れる。自分は昔からその手の熱意にイマイチ欠けるというか滲み出るものがない。例えば「彼=teenage fanclub」って人いるじゃないですか。「彼女=dolly mixture」って人いるじゃないですか。この評論家はストーンズクレイジーって人いるじゃないですか。このギタリストほとんどエドワード・ヴァン・ヘイレンってB’zの人いるじゃないですか。あと長嶋は3番じゃないですか。一茂はでくのぼうじゃないですか。おすぎとピーコはどっちが姉ですか?由美かおるって水戸黄門以外何に出演してますか?海は死にますか?愛は死にますか?ということで、ボクも「如月=○○」というマスイメージ欲しい。しかし、最近ものすごく震えたのがfence of defence(以下フェンス)のセカンドアルバムでして、ヤフオクでLP買ってようやく昨日届いたので針を落としたら、もう瞬間的に震えたね。戦慄いた。引っ越してから2ヶ月の間、あそこまで心に響いたレコードもないですが、オレ=フェンスというのは嫌かも。だって歌詞が「hard lips/応えておくれ/世界は変わらない〜♪」ですよ。ダサい。でも熱い。やっぱ熱のないものに自分は惹かれない。熱を持たない人と何かやるって気がのらないんだよ。それと同じ。
レーベルの話になるけれど、当時SONYはエピックとCBSの二社あって、ボクは断然TMネットワークのいたエピック派でフェンスもエピックだったんだよね。・・・こういう話なら今でも余裕で6時間は話せる。でもキンクスの話は「カヴァーバンドやっていたんだよね」で終わりである。時折は「73年のレイ・デイヴィスになら抱かれてもいいって思ったことあるんだよね」と付け加える事もあるけれど、大概は「またまた、ウソばっか」で済まされてしまう。ウソじゃないんだけどね・・・でも、もしかしたら記憶違いかもしれない――最近は否定されるとそう思うようにもなってきた。いやもちろん男色の気はないですよ。

BGM:midnight flower / fence of defence