sobaブルーズ

紀伊国屋の会計システムも十分に如月をイライラさせるのだが、それ以上にコンビニエンスストアのレジでもたついている店員のババァってのが気になりだすと、そろそろ不快指数高まる梅雨の到来を予感する。というか、最近ダイエットなるものを敢行している自分は、昼にコンビニで、烏龍茶の1Lパックと、おでんの白滝、こんにゃくを買い求めた。そこまでは良い。問題は、パートのババァが「辛子をお使いになられますか」と訊いてきた事なのだ。自分は心中、普通は要るだろ、と思いつつ無意識に「お願いします」と、お願いした。・・・そう、お願いして、ハッと我に返った。当たり前と、常識の範疇と感じていたことなのに、如月はパートのババァに懇願し、辛子を頂戴せしめたのだ。そして、そのババァは辺りをキョロキョロと見回し、突然隣のレジまで小走りに駈けて、手にストローを持って戻ってきた。そして、よもやとは思っていたが、それを無言で如月のコンビニ袋に入れるではないか。
もうなんだと、お前は莫迦かと、1Lパックの烏龍茶にストローを刺したとて、ストローはパックの長さより短いのだから、手を離した途端に水没してしまうのは自明の理であり、なんでもかんでもストローを付ければ良いという話ではない。つーか、辛子を無言で付属して、ストローに関しては一度「お付けしますか」と尋ねるべきなのだ。その瞬間、自分は初めて「悪いのは俺じゃない社会の方だ」と言ったポール・ウェラーの気持ちを理解した。

余談ですが、如月はその昔、コンビニでソバを買い求めた折に、店員に「箸をお付けしますか」と訊かれ、素手で食えってのかよ!と怒鳴った事があります。周囲にも言われますが、オレも丸くなったんじゃないかな。(ちょっと他人事)