さよならモラッティ

metaku2004-01-22

インテルのマッシモ・モラッティ会長が辞任しました。またこれで一人、カルチョ界の名物会長がいなくなったわけです。ASローマのセンシ会長がイタリア北部にケンカを売り続ける、いわば南部の武闘派とすれば、このモラッティは下町人情派で、とにかくインテルを愛して愛してたまらない生粋のインテリスタなのです。
ロナウドが致命的な膝の怪我をしたときも、ただ一人彼の完全復活を信じて給料を払い続けた人ですよ(その後レアルマドリーで完全復活しちゃうのですが)。今季途中解任されたクーペル監督に対しても、更迭を求める声が高まる中、「あとちょっとだけ、あとちょっとだけ」と、め組の大吾ばりのセリフで解任にGOサインを出さなかった人ですよ(そのせいでインテルは負け続けたけど)。
あと、インテルのファンサイトで読んだボクの好きな逸話ですが、シーズン中に勝てないインテルにイライラしたサポーターが会長責任とばかりに「モラッティは家に帰れ!」と書かれた横断幕を掲げた時、モラッティは家に帰り、自宅のTVでその日の試合を観たらしいです。
会長席で試合観戦するという当然の権利と公務よりも、自分がこの場に居ない方がファンも楽しめると、インテリスタ達の気持ちを優先したのです。
ウワサでは来季ダービッツが入るらしいし、アドリアーノも昨日パルマから合流した。そもそも戦力だけならセリエでもトップクラスなんだ。でも、いいサッカーをしない。ムラのある天才肌が多いからだろうね。